バーチャルエージェントによる英会話学習サービスを開発するエキュメノポリス、世界的EdTechイベント「SXSW EDU Launch」にファイナリストとして登壇
株式会社エキュメノポリス(本社:東京都新宿区、代表取締役:松山洋一、以下「当社」)は、世界的クリエイティブイベントSXSW(サイス・バイ・サウスウエスト、米国テキサス州オースティン)の教育系スタートアップ・ピッチコンペティション「SXSW EDU Launch」のファイナリストに東アジアから唯一選出されました。
早稲田大学発ベンチャーである当社の英会話学習サービスには、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託研究「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」(委託先:早稲田大学)、および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)委託研究「Beyond 5G シーズ創出型プログラム」(委託先:当社)で開発されてきたエージェントとの高臨場感インタラクション研究の成果も含まれています。日本発の産官学連携型イノベーションでもある会話AI搭載型バーチャルエージェントとの英会話学習新体験「LANGX(ラングエックス)」を、世界の教育関係者および投資家に向けて発表します。
【LANGXとは】
LANGX(Language Learning Experience:言語学習体験サービス)では、会話AIエージェント「InteLLA(インテラ)」(Intelligent Language Learning Assistant)があなたの英会話の話し相手になります。InteLLAとの会話を通じてあなたのスピーキング能力診断を行い、それに基づく自己学習を支援するこれまでにない英会話の学習支援サービスです。また、様々なバックグラウンドをもったエージェント達も登場し、よりリアリティのある会話の機会が多く提供されます。
▼ LANGXの特徴
(1)自然な会話:InteLLAは、ユーザーの返答内容などの言語的な情報に加え、声の調子や表情などの非言語的な情報を読み取りながら、まるで人間と話しているように、インタラクティブでスムーズな会話を実現します(エキュメノポリス開発の会話AIエージェントプラットフォームをフル活用)。
(2)ダイナミックな話題展開:ユーザーの潜在能力を引き出すために、リアルタイムに推定される英会話能力のレベルや理解状態に合わせて、簡単な話題から複雑な社会問題まで、パーソナライズされた会話を幅広く展開することができます(特許出願済)。
(3)AIの評価精度の高さ:会話の中でリアルタイムに行われる能力判定モデルには、音声、音響、言語、談話、顔の表情など、あらゆる対話的な要素が取り入れられています。評価精度は、すでに言語能力判定の専門家レベルに限りなく迫っています(最新の研究成果は、国際学術論文として発表予定)。
InteLLA×人間の英会話シーンを以下よりご確認ください(※これは開発中のものであり、製品版ではキャラクターデザインや各種機能がアップデートされます)。
▼ 大学発スタートアップ
当社は、早稲田大学にルーツをもつ技術開発型スタートアップです。早稲田大学として支援を受けたNEDOの委託研究およびJSTの大学発スタートアップ助成の成果などをシーズ技術として、研究者が自ら起業家に転身して2022年5月に創業されました(成果の一部は当社に技術移転済)。さらに、当社としてはNICTから、AIとの会話インタラクションを最適に行うためのBeyond 5G通信基盤に関する委託研究、またNEDOから対話シナリオ高度化に関する研究開発助成も受けて、技術開発を推進しています。
本LANGXは、2023年度より早稲田大学の正規科目への全学的な導入が決定しており、順次国内主要大学への展開も予定されているなど、既存教育システムと最先端AIの融合による言語教育の高度化が期待されています。当社は、昨今の日本政府のスタートアップ支援の機運も背景として、大学での研究成果をもとに技術開発型スタートアップを立ち上げて大きな社会問題の解決を目指す、産官学連携型のイノベーションモデルの実現を志向しています。
早稲田大学として受けた公的支援
- [委託研究] 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO;ネド)「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」『人と共に成長するオンライン語学学習支援AIシステムの開発』2020年度採択
- [助成] 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START) 「社会的会話AIを搭載したメディアサービスの事業化」 2019年度採択
エキュメノポリス社として受けた公的支援
- [委託研究] 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT;エヌアイシーティー)委託研究「Beyond 5Gシーズ創出型プログラム『会話AIエージェントとの高臨場感インタラクション体感実現のためのXR通信基盤の研究開発』2022年度採択 https://www.nict.go.jp/publicity/topics/2022/08/05-1.html
- [助成] 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)シード期の研究開発型スタートアップ に対する事業化支援(STS)「マルチドメイン会話AIエージェントサービスプラットフォームの開発」 2022 年度採択 https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100345.html
【株式会社エキュメノポリス】
エキュメノポリス(Equmenopolis)という社名は「人とAIが共進化する電脳世界都市」を意味します。新型コロナウイルス感染症の蔓延にも端を発して出現した新しい社会の局面を前にして、第二言語習得・対話システム・マルチモーダル機械学習・デジタルヒューマン・メタバースなど、分野を越えて気鋭の研究者・技術者が集い、新しい言語学習体験のイノベーションに取り組んでいます。