海ノ民話のまち 徳島県美波町の海ノ民話アニメーション「燃えていたお大師さん」が完成!上映会・ワークショップを開催しました 日時:1月25日(土)13時~14時 場所:美波町立由岐小学校
一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2025年1月25日(土)、徳島県美波町にて美波町を舞台に制作したアニメ「燃えていたお大師さん」の上映会とワークショップを開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
<燃えていたお大師さん>
徳島県美波町の海ノ民話アニメーション「燃えていたお大師さん」や美波町にまつわる情報はこちらからご覧いただけます。
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https://uminominwa.jp/animation/84/
海ノ民話アニメーション「燃えていたお大師さん」のYouTube
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当日レポート(上映会)
上映会には由岐小学校全児童と地域住民あわせて約100名が参加しました。上映前に「このお話を知ってる人?」という質問があると、児童は誰も「燃えていたお大師さん」を知りませんでした。地域住民にもほとんど知られておらず、まさに地域に残る民話を知って語り継いでもらうための上映会となりました。由岐公民館の幸木氏が民話が掲載されている町史や物語の舞台となった場所を紹介した後、民話を上映しました。
当日レポート(ワークショップ)
続いて、徳島県立博物館の磯本学芸員がワークショップを行い、この民話に登場する「海を生きる知恵」を紹介しました。空、海、風、雲といった自然の様子から天気を予測していたことや、海では周りの風景から自分の場所を知るため岸が見えないととても怖いということなどをクイズ形式で学びました。町内にあって子どもたちも日頃目にする銅像の人物が、由岐から九州に移り住み東シナ海で漁業を行った代表者の1人だという話や、「燃えていたお大師さん」と共通点があるとして阿南市伊島や海陽町の観音様の絵馬を紹介しました。子どもたちは、身近な存在の海の知恵について真剣な眼差しで聞き入っていました。最後に、民話が教えてくれることは、人が経験して得た知恵や、その時代の技・考え方だとまとめました。
参加者の声
「美波町にそんな話があったことを初めて知った。油断は禁物だなと思った。」(小5男子)
「美波町でこんなすごいことがあったんだと思ったし、町を大切にしたいと思った」(小4男子)
「私たちのために上映会を開いていただきありがとうございました。穏やかな海も天候が変わると危険があることや、まわり見て行動することの大切さが分かりました。昔から伝わるお話を大切にしていきたい。」(生徒代表お礼の言葉・小6女子)
<イベント概要>
名称 | 海ノ民話アニメーション「燃えていたお大師さん」上映会・ワークショップ |
主催 | 一般社団法人日本昔ばなし協会 |
共催 | 日本財団 海と日本プロジェクト |
日時 | 2025年1月25日(土)13時~14時 |
会場 | 美波町立由岐小学校・体育館 |
参加者 | 由岐小学校に通う小学生25名 地域住民約75名 |
プログラム | 【実施内容】
●海と日本プロジェクト「海ノ民話のまちプロジェクト」概要説明 ●海ノ民話アニメーション「燃えていたお大師さん」上映 ●ワークショップ(※内容は予定) 講師:磯本宏紀 氏(徳島県立博物館 上席学芸員) ①「民話」とは? ②「燃えていたお大師さん」のストーリー ③「民話に登場する海を生きる知恵 ④「燃えていたお大師さん」と共通点のあるお話 ⑤「民話」が教えてくれること ●きょうの学び(アウトプットの時間) 上映会を通して感じたことや感想を発表 ●生徒代表 お礼のことば ●フォトセッション 【講師】 徳島県立博物館上席学芸員(民俗担当) 磯本宏紀 氏 |
<団体概要>
団体名称:一般社団法人日本昔ばなし協会