小学生たちで「置き勉禁止」に反論商品を製品化 先生が置き勉禁止にする理由をぜんぶなくした「さんぽロック」本日より予約受付開始
㈱悟空のきもちTHE LABO(東京都)は、栃木県の廃校で小中学生たちと「先生が置き勉を禁止する理由」を全部なくした学校机を利用した自分専用鍵付きロッカーを発明。
夏休みの研究として7月末の発案から約20日間で製品化。「さんぽロック」として本日8月19日より予約受付を開始します。(発売日は9月20日を予定)
「さんぽロック」という名称には教科書を固く守り、通学をさんぽにしたいという意味を込めています。
■発売までの経緯
本製品は、今年4月に発売のランドセルをキャリー化し約9割軽くする棒「さんぽセル」の続編として、通学の荷物を軽くする目的で、さんぽセルの発明の小学生たちが中心になり、株式会社SMYLHが運営する廃校活用の一環で、旧野口小学校(栃木県 日光市)に集まった小中学生と7月末に発明。
栃木県の地元企業や大学生たちの協力でスピードも上がり、みんなの夏休みの自由研究として夏休み中の製品化を目指しました。
昨年の夏休みに同じ廃校で小学生たちが考案、今年4月に発売された「さんぽセル」は、重いランドセルの健康被害対策として、すぐに人気になるも発売時に「楽するな!」などの批判を「さんぽセル事件」と呼び発明の小学生たちが憤慨し反論。クラウドファンディングなど多くの応援もいただき6月に文部科学大臣より賛辞の言葉を頂くなど大きな反響を頂きました。
この商品は、そのときの文部科学大臣のコメントにあった「学校への置き勉の指導の徹底」が、あまり進んでいないことへの子供たちの意思表示として先生たちが言う「置き勉を禁止する理由をなくせばいい!」との発想で開発し製品化へ進みました。
■先生が置き勉禁止にするおもな理由
その1「いたずらされたらイジメの温床になる」
その2「紛失・盗難のリスク」があがる
その3「朝の準備ができない人に育つ」
南京錠のロックに加え、ハサミなど子供たちが学校に持ってくるものではいたずらや盗難ができないよう前面は隙間を埋める構造にしました。
■難題に理科の知識を応用
先生に認められるためには、備品である学校机を傷つけないことが必須と考え
「さんぽロック」は、固定するネジやテープ痕すらつけず防犯やいたずらができない構造にする解決策が必要でした。
また席替えなどで頻繁に机が変わることもあり、小学校低学年でも簡単に脱着できるようにする必要もあります。
そこで理科の知識を応用、広い接地面の磁石は、横方向へは固くなり動きにくく、上方向には簡単に外れることに着目し、全体の80%を覆う広い接地面の磁石シートが引き出し部分下側の金属面につく仕様にしました。
これによりロックされて、教科書など中身が詰まった状態では上方向には動かず、
横方向のチカラには教科書の重さで吸着力が上がりさらに固くなります。
【以下、中学生との泥棒実験動画】
逆に鍵を開け中身がはいっていない状態では、磁石の下側に手を入れて上方向に持ち上げれば、小学校低学年でも簡単に外れるようになります。
中身が入っていない状態を先に作れないと取り外しできないことから、取り外しができるのは事実上、所有者のみになるスマートな設計になりました。
■「朝の準備ができない人に育つ」への対応
置き勉を禁止する最後の理由に「朝の準備ができない人に育つ」というものがあります。
わざわざ重い教科書で準備をやる必要はない!という発想で
もし準備を怠っていたら、置き勉を禁止にしてもらっていいと伝え許可をもらえるよう
さんぽロックに、準備カードを付属することで解決しました。
毎朝、その日に使うものをカードで揃えて持っていくことで準備能力を先生に見せることができます。
※この理由で禁止されている場合は、準備カードをお使いください。
■すべての学校机で使用可能!
学校机の引き出し部分のサイズは統一規格になり、小中高で最大12年使用可能。
小学生など引き出し・お道具箱を使用の場合も同時に、そのまま使用できます。
■置き勉許可の学校でも大活躍
「さんぽロック」の自分専用の鍵付きロッカーとしての特徴は
いたずらによるイジメや盗難紛失対策、子供たちのプライバシー対策など開発中に、置き勉を許可されている学校に通う子達も「欲しい!」という声ばかり、特に小学校高学年や中学生などからその声は多く聞かれました。
置き勉禁止への対策を超えて、学校机に鍵をかけるプライバシーは、いまの子供達に求められていると感じ今回の製品化に至りました。
商品ホームページ https://the-labo.com/sanpolock.html (さんぽロック)