生業とは一般的に、生活をするための仕事を意味します。生活にむすびついている仕事はその社会のありかたを映します。江戸時代には、現在ではなじみのなくなってしまった生業がある一方、現代の商売のルーツになる仕事も存在します。本展では、仕事に注目して制作された作品や、景色の中に溶け込むように描かれた働く人々の一場面を捉えた作品など、当時の人々の会話が聞こえてきそうな活気ある作品を展示します。働く人々に向けられた北斎のまなざしを通して、江戸の生業をご紹介します。